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胎児ドック
胎児ドックとは
胎児ドックは、超音波診断装置(エコー)を使用した胎児の精密な超音波スクリーニングで、赤ちゃん(胎児)の発育を見たり、染色体異常の確率を推定します。また、赤ちゃんの形態的な異常、胎盤・へその緒の異常がないか調べることにより、生まれる前と生まれた後の赤ちゃんの管理・治療を適切に行うことを目的にしています。
当クリニックでは、現在
(1)初期胎児ドック
(2)中期胎児ドック の2つに対応させて頂いております。
赤ちゃんの向き、お母さんの体型(肥満)、子宮の角度、胎動等によっては観察の精度が悪くなるため、すべての項目を確認できない場合があります。胎児ドックを行っても、産まれてくる赤ちゃんのすべての異常を確認できるわけではありませんし、胎児ドックは必ずしも必要な検査ではありませんが、何よりご両親が赤ちゃんに対して、前もってお気持ちの準備をしておきたい時に受けていただきたいと考えております。
初期・中期胎児ドック
初期の胎児ドックとは、妊娠初期にソフトマーカー(超音波でみえる特徴、サイン)をいくつかチェックして、胎児が染色体異常や心奇形などのリスクが高くないかをみる検査で、21トリソミーや18トリソミー、 13トリソミーなどの確率を推定します。このような早い時期に偶然見つかる他の染色体異常や形態異常もありますが、まだ小さい胎児ですので確認できる病気は多くはありません。
お腹からの超音波検査をします。いくつか測定する項目がありますが、胎児の角度や向きを正確に確認して測定する必要があります。検査時間も長くなるため、切迫流産や重症悪阻などで体調不良などがあれば予約の際にお申し出ください。
超音波検査の測定値をもとに、世界中で実施されている検査システムを利用して、胎児の染色体異常のリスクを計算します.同じ超音波の測定値でも、母体の年齢や検査の週数などによって、確率はかわります。また、どれほど低い確率となっても確定診断ではないことをご了承ください。
中期胎児ドックは、お腹からの超音波検査をして、主に胎児の色々な臓器のできはじめを観察してゆきます。外表奇形といった、めだって大きな身体の異状が見つかる場合もあります。染色体異常に関する中期のソフトマーカー(超音波でみえる特徴、サイン)の有無も確認します。さらに、 胎児の推定体重の計測と羊水量、胎盤の位置や臍帯(へその緒)の血管の数、付着部位なども確認します。
検査時間も長くなるため、切迫流産や羊水過多症、胎盤の位置の異常などを指摘されている場合にはご予約の際にお申し出ください。